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大麻山
【おおあさやま】


太麻山とも書く。小豆(しようず)郡池田町と土庄(とのしよう)町の境界にある溶岩台地。台地面の大部分は池田町に属する。標高428m。美しの原溶岩台地の南の一部が中山川で断裂された分離丘陵に当たる。基盤花崗岩との間に凝灰岩を挟み,頂きに輝石安山岩質集塊岩の厚い層がのり,なだらかな台地面を構成する。北面は急崖であるが,南面は花崗岩部分がやや緩やかな傾斜を示し,集塊岩層との境,高度300mの所に洞窟があり,かれることのない泉が流れ出ていて西の滝と称する。そこに観音像が祀られ,弘法大師修法の遺跡という。この寺を滝水寺といい,小豆島八十八か所第42番札所で国重文の梵鐘と重要美術品の宝篋印塔(ともに管理者は長勝寺)を所蔵。展望がきき,付近は新緑や紅葉の季節には景勝の地として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606614