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雲附山
【くもつきやま】


大川郡志度町志度と長尾町昭和の町境にある山。標高239m。山名の由来は定かではないが,地形の関係で南側斜面(長尾町側)に霧や雲がよくかかることにちなむか。当山の尾根続きに山岳信仰に基づく石鎚神社があり,志度の人たちの篤い信仰を受けたことから志度町では石鎚山と呼ぶ。志度町では最近町内の観光資源の開発に力を注ぎ,頂上に展望台を設置したり,ふもとの間川(まかわ)に,荒れるがままになっていた竹林上人修行の地の,間川三十二勝の再現を図るなど,観光ブームの再来に期待をかけている。南麓に広がる,周囲を山に囲まれた長尾町昭和の白羽(しろわ)集落は,寿永4年源平屋島の戦で敗走した平家の残党が,落ち延び非業の最期を遂げた地といい,中腹には集落の人たちが兵士の遺骸を集めて造営したと伝える白雲寺がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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