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聖通寺山
【しょうつうじやま】


綾歌郡宇多津町の北東部,坂出(さかいで)市との境にある山。標高116.7m。北・中・南の3つの小さな峰をもち,北は瀬戸内海に突出した岬となっていた。山名は南西山麓にある真言宗聖通寺にちなむ。基盤の花崗岩が風化し,随所に岩盤が露出して,他の山と異なる風致を見せていたが,植林が進み,現在は全山ほぼ樹木に覆われている。山頂には聖通寺積石塚があるほか,室町期の奈良氏の築城と伝える聖通寺城跡が所在するが,遺構は外郭跡や空堀の一部が残るのみである。山頂一帯は聖通寺公園・常盤公園として開発され,観光センターや展望台が置かれ,ふもとからはドライブウエーが完備し,観光バスも登る。瀬戸大橋(本州四国連絡橋児島坂出ルート)の道路部分が東側の山腹を通る予定で,瀬戸大橋架橋による新しい観光資源として期待される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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