100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

堂山
【どうやま】


綾歌郡国分寺町と高松市との境界にある山。標高302m。花崗岩からなる。北に六ツ目山,さらに北には伽藍(がらん)山が続き,南北に長い山並みを形成し,稜線は高松市南西部の境界となる。頂上の北西約350mに位置する地点には,空堀と土塁で幾重にも囲まれた典型的な山城跡が残る。頂上部から約25m下に幅4~6m,深さ0.7~1.2m,長さ100mの空堀があり,建設の際,掘りあげた砕石が側面に積まれて石塁状をなし,斜面下方からの比高差と堀の深さを大きくしている。中世に築かれた福家氏の城跡で,福家氏の居館は,南西山麓に位置する竜華山長然寺だとされる。南斜面の石ケ鼻地区には,横穴式石室の古墳群がある。江戸期の古文書に土高(どうたか)山と記録されているものもあり,堂山というのは土塁からきたという説もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606676