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虎丸山
【とらまるやま】


大川郡大内(おおち)町の南方に位置し,白鳥町との境界をなす山。頂上部は大内町側に所属する。標高373m。独立した山地のようにみえるが,女体山―檀特山―笠ケ峰と続く,矢筈山塊の東の延長線上にあり,花崗岩類からなる。この城はのちに寒川一族に引き継がれ,東讃・小豆(しようず)郡一帯を支配するに至ったが,天正11年長宗我部元親の進攻にあい,要害の山城もついに落城した。山頂には虎丸神宮大明神の小さな祠がたたずむ。標高は低いが,北方を流れる与田川,南方を流れる涙川の沖積地から一望できる山容は,東讃有数の秀峰とうたわれるにふさわしい景観を呈する。県立三本松高校では,旧制大川中学の時代から創立記念日に全校生徒による競走登山が実施され,80年の伝統を有する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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