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黒森山
【くろもりやま】


上浮穴(かみうけな)郡久万(くま)町と松山市の境界をなす山。標高1,154m。皿ケ嶺連峰の西端,三坂峠の西南2.5kmにある。地形は全般に急峻であるが,特に北側斜面は中央構造線に沿う大断層崖で,700mの断崖でもって川(つづらがわ)にくだる。山頂からは松山平野が眼下に望まれ,眺望絶佳。山頂には権現さんを祀る小祠がある。山腹斜面は人工林となっているが,山頂部には天然林がみられる。南麓の小皿木(こさらぎ)には第2次大戦後10戸程度の開拓農家が入植していた。北麓の川の集落は昭和55年現在19世帯で人口68人。松山市域に入るが,周辺を険しい山地に囲まれた隔絶山村で,小学校の分校もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606774