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高月山
【たかつきやま】


宇和島市と北宇和郡広見町との境にある山。標高1,229m。滑床渓谷の北側にそびえ,西の鬼ケ城山,東の郭公岳に連なる。鬼ケ城山系の最高峰。山頂付近には一部緩斜面も見られるが,南北斜面ともに急斜面で,壮年期の地貌を呈する。地質は花崗岩で,新生代新第三紀に,中生代四万十層群の地層に貫入したものである。山地一帯は国有林で,山頂付近を除いては人工林化が進んでいる。北麓の奈良は藩政期宇和島藩屈指の製炭地で,奈良炭の名声を博していた。地元の製炭者は製炭原木を広く高月山系に求めた。高月山系の製炭業は,営林署が拡大造林を続けていた昭和30年ころまで盛んに行われていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606811