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念仏山
【ねんぶつやま】


念仏ケ嶽ともいう。越智(おち)郡吉海(よしうみ)町と宮窪(みやくぼ)町との境,大島の北部にある山。標高381.9m。島内の最高峰。大島を南北に縦断する山脈中の主峰で,西方一帯の山地を大山(おおやま)と総称し,その最高点を指す。村が高潮に襲われて多勢の溺死者を出した時,村人はこの山に集まり,山頂の松に鐘をかけ,それを叩いて死者の霊を慰め,海神の怒りを解いたところから山名となったといわれる。付近は弥生時代や古墳時代の土器片も散布し,古くからの信仰を伝えている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606842