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東赤石山
【ひがしあかいしやま】


宇摩(うま)郡土居(どい)町大字上野と別子山(べつしやま)村との境にある山。標高1,707m。宇摩地方における最高峰。山頂付近は橄欖岩からなる岩場。山名は,その成分に鉄が含まれ,風化して酸化鉄の赤色を呈することによる。北面で1,300m以上,南面では1,400m以上の高地にクロベ・ヒメコマツ群が展開し,毎年8月25日から9月10日までの期間,地元の人たちがヒメコマツの実を採種し,赤石五葉松の盆栽用の貴重な資源としている。頂上付近は蛇紋岩植物といわれる独特の植生となり,コメツガ,マツムシソウ,ウバタケニンジン,アカモノ,コウスユキソウなど四国の高山では珍しいロックガーデンの花畑が各所にみられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7606848