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福見山
【ふくみやま】


温泉郡重信(しげのぶ)町大字山之内と松山市との境界にある山。標高1,054m。山頂付近の地質は北方が花崗閃緑岩,南方が変質粘板岩(片状ホルンフェルス)からなっている。古来霊山として知られ,山頂の西方に俵飛山福見寺がある。同寺の創建は文武2年,役小角・越智玉澄であると伝える。山号俵飛山の由来については,神亀3年豪雪に苦しむ村人たちを瀬戸内海を航行する船上から米俵を飛ばして救った法道仙人の伝説がある。大同2年同寺の本坊は山之内字岡に移され,従来よりの福見寺は奥之院と称されるに至った(重信町誌)。福見山へ登る道は多かったが,今では荒廃し,松山市の福見川と重信町の神子野(みこの)からのコースだけとなった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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