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明神山
【みょうじんさん】


中津明神山ともいう。上浮穴(かみうけな)郡美川村・柳谷(やなだに)村と高知県吾川(あがわ)郡吾川町の境界にある山。標高1,541m。西麓の愛媛県側の旧村名は中津村で,東流する川を中津川と呼び,景勝地中津渓谷を形成する。予土国境にそびえ,壮年期の険しい山容を呈するが,山頂部には隆起準平原状の平坦地もみられる。地質は秩父古生層であるが,頂上には輝緑岩が貫入している。山頂には五輪塔と祠があり,権現が祀られている。旧暦6月25日の縁日には近郷からの参詣者が多い。山頂からの眺望は雄大で,石鎚山・大野ケ原・太平洋が展望できる。山頂付近は吾川村によって観光開発が進められ,昭和43年にはスキー場が開設,同44年には東麓の吾川村上名野川(かみなのかわ)から山頂までドライブウエーが開かれた。スキー場は地元の住民が中津高原開発組合をつくり経営し,民宿もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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