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下ノ加江川
【しものかえがわ】


下ノ加江川の本流。2級河川。幡多郡三原村の水を集めて東南東に流れ,土佐清水市下ノ加江で太平洋に注ぐ。流路延長25.3km。流域面積93.3km(^2)。流域の基盤岩石は白亜紀四万十川層群須崎層に属している。水源は三原村南部の今ノ山山地の北東斜面の水を集めながら東流する下ノ加江川と,同村北部の貝ケ森山地の南東斜面の水を集めながら南東に流れる長谷川とが三原村下長谷で合流して,貝ケ森山地・今ノ山山地の境に峡谷を刻み,大きく曲流しながら東南東に流れる。土佐清水市の長野で北部からの市野瀬川をあわせ,流れを南東に変え,下ノ加江で土佐湾に注ぐ。三原盆地内では川筋に沿って細長い沖積平地が発達し,水田や畑地に利用されている。下流の長野・船場,支流市野瀬川流域の市野々周辺には沖積平地が広がり,水田・施設園芸が行われ,長野および小方の堰から農業用水に利用される。土佐清水市内で最も大きな川で,その下流域の沖積平地も市内で最も広い。三原~下ノ加江間の主要県道土佐清水宿毛線が開通するまで,三原からの川舟による木炭搬出にも利用された。河口には下ノ加江港がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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