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秋光川
【あきみつがわ】


筑後川水系の1支流。県東部をほぼ南流する川。福岡県筑紫野市にある権現山(626.2m)の東麓,三養基(みやき)郡基山(きやま)町大字園部字柿ノ原付近に源を発し,同町内を東流し,鳥栖(とす)市に入って南流して1級河川筑後川水系の宝満(ほうまん)川に注ぐ。延長14.3km。「基肄郡村誌」の長野村,永吉村などの項に「二等河ニ属ス,浅処二尺深処五尺……」とある。また「肥前国誌」に「源ヲ基山ニ発シ実松川脇田川ヲ併セ秋光川ト唱ヘ南流シテ酒井東ニ至リ加利川ト為ル其流凡三里千歳河ニ入ル」とあり,加利川は宝満川に当たり,千歳河は筑後川のことである。「肥前国風土記」の姫社(ひめこそ)郷の項に「此郷之中有川,名曰山道(やまぢ)川。其源出郡北山,南流而会御井大川」とあり,この中の山道川を山下川または秋光川に比定しているが,「太宰管内誌―三橋氏云」では「山道川はダイギ川と合て御井川にいる其合処を酒井村と云筒川の水は筑後ノ内を流れて御井川にいるなりといへりき」と山下川に比定している。御井大川・御井川は筑後川のことである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607393