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岩野川
【いわのがわ】


鹿本地方の北部を流れる1級河川。筑肥山地の国見山に発し,鹿本郡鹿北町の岳間地区を西流,岩野で男岳川を合わせて南下,山鹿市の市街地西方で菊池川と合流する。流路延長24.5km,流域面積102.3km(^2)。岩野川の谷沿いの川原谷集落(鹿北町芋生)は,筑肥山地の村々における和紙生産の発祥地として知られ,加藤清正が文禄・慶長の役の際,朝鮮から紙漉職人を連れ帰り,この地に屋敷を与え紙を漉かせたのが始まりと伝える。かつては,流域一帯で生産された和紙から山鹿灯籠・山鹿傘・来民(くたみ)団扇が作られていた。菊池川との合流点付近は,弁慶ケ穴古墳・鍋田横穴群・チブサン古墳(いずれも国史跡)などの装飾古墳をはじめ史跡・文化財に富む。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607668