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柴北川
【しばきたがわ】


大野郡北部を西から東へ流れる川。大野川水系。御座ケ岳山地に源を発し,大野町安藤・中土師(なかはじ)を経て,犬飼町山内に入り,千束(せんぞく)で成瀬川・栗ケ畑川を入れる。黒松・柴北において平地は幅500~300mぐらいに広がるが,下原からは峡谷をなし,犬飼町上津尾(こうづお)で大野川に合流する。「豊後国志」には「二源並びて大野郷を出づ。一は黒岩村を出て,安藤北を遶り,中土師西南を過ぎ,下小和田東南に至る。一は直野村を発し,十時に至りて,二水合流,岩杉東南を過ぎ,河面東を遶り,長小野・柴北・真萱を経,下津尾に至りて大野川に入る」とある。延長2万4,765m,流域面積13.0km(^2)。河面より下流に段丘が発達し,千束より上流では比高1~2mの砂礫段丘,山田から柴北にかけては,河床面よりの比高5~8mの岩石段丘が発達している。段丘上は水田として広く利用されている。頭首工56・灌漑面積102.9ha。栗ケ畑川は犬飼町北部の三ノ岳北西山地に源を発し,栗ケ畑を南流して,千束西部で柴北川に合流する。延長5.5km・流域面積8.5km(^2),頭首工9・灌漑面積25.0ha。成瀬川は大野町光昌寺山(こうしようじやま)に源を発し,犬飼町千束西部で柴北川に合流する。延長2.7km・流域面積4.5km(^2),頭首工10・灌漑面積8.2ha。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607905