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入来川
【いりきがわ】


清色(きよしき)川ともいう。樋脇川の部分称で,河川統計では樋脇川に含める。薩摩郡入来(いりき)町の前川内川と後川内川の合流地点から樋脇町塔之原前床で樋脇川に合流する1級河川。当河川流域は,小規模だが河岸段丘が発達する。主な支流に,入来温泉場に源をもつ弦尾谷川と麓の東ヤマンゴで流入する坂出谷川がある。宝治元年関東から地頭として入封した渋谷定心は,初期に河川交通の便利な元村に居を構え,その後三方を入来川が環流する麓地区の清色(清敷)城に移った。当河川流域の大型用水路建設は,元禄16年12月28日に竣工した樋脇・元村用水路がある。その用水堰は,元村諏訪神社下に設けた。開田面積は約200ha余である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7608161