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浦底浦
【うらそこうら】


出水(いずみ)郡東町の長島北部にあり,北に開いている典型的リアス式の入江。北西部は長島町に属する。雲仙天草国立公園のうち。地質的にはほとんどが新第三紀の輝石安山岩類からなるが入江の入口の部分に古第三紀の天草下島層群がみられる。入江に面して口之福浦・補浦・浦ノ汐屋・平吹(へぶき)・川西・川東の総計200戸の集落がある。口之福浦だけは長島町になっている。真珠の養殖が行われている。また木造船の造船所が5か所ほどある。斜面を利用して甘夏ミカンの栽培が盛んであり,浦底(川西・川東)に選果場があり,熊本県の田ノ浦ミカンとして出荷される。入江は周囲の100m以上の台地を切り開くようにしてあり,平尾の高台から見ると,まさに谷底の浦のようである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7608165