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江内川
【えうちがわ】


阿久根市の笠山の南斜面に源を発し,出水(いずみ)郡高尾野町を北流して八代海に注ぐ河川。延長約8km・流域面積14.8km(^2)。上流部は南流するが,中流の木串(このし)付近で大きく湾曲し,北東に流路を変えて海に注ぐ。旧江内村を貫流しているので,この名称がある。当河川やその東の高尾野川などの河川が注ぐ八代海南岸一帯は遠浅で,元禄3年以来干拓が進められてきた。当川河口の干拓地は,上流から順次,江内新地(1700年干拓,150ha),荒崎新地(1866年干拓,206ha),国営出水干拓西工区(1962年干拓,90ha)と配列する。荒崎新地(通称,荒崎たんぼ)は,毎冬,シベリアから中国・韓国を経てツルが飛来し,観光地である。昭和27年3月国特別天然記念物に指定され,現在約50haの餌場に,1日平均450~500kgの小麦を播餌するなど保護に努めているので,年々飛来数は増加し,昭和56年は1月に約5,700羽を数えた。最も多いのは,ナベヅルで約4,300羽,次いでマナヅルの1,300羽,その他クロヅルやカナダヅルなどである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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