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雄川
【おがわ】


肝属(きもつき)郡田代町・根占町を西流する河川。内之浦町・田代町の境にある六郎舘岳に源を発し,鹿児島湾に注ぐ。総延長24km。当河川の特色は,流域の大部分が深成岩類や日南層群で代表される堆積岩の分布地であり,県内一般に見られるシラス台地を刻む河川と流況を異にしているということであろう。上流部の花瀬川流域には花瀬公園がある。また川床には,県天然記念物のカワゴロモが自生し,1月ごろ水中で花を咲かせる。下流部で麓川や赤瀬川を合流し,雄川発電所,下流には根占用水が通じる。さらに中島・西本を経て西流を続け,河口で古くは亀の港とも呼ばれた根占港に至る。昭和13年10月,肝属地方を襲った豪雨による未曽有の大洪水のため多数の犠牲者が出た。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7608180