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永里川
【ながさとがわ】


川辺(かわなべ)郡知覧町北部の大字永里・瀬世,川辺町高田を貫流する河川。延長12km。源を知覧町荒岳の南に発し,横井場で牧の川と合流し,さらに西流して九玉川・一葉川・梅橋川・塗木川などを合わせて,町内一の水田地帯永里・瀬世を貫流。さらに川床を過ぎ,川辺町境では峡谷をなし,川辺町高田で広瀬川(万之瀬川の上流)と合流する。「県維新前土木史」によれば,早くも慶安4年に川床の堰が築かれ,1町5反5畝14歩の水田が開け,万延元年には河湾田淵堰が石堰に改築され,26町歩の水田が開田されている。明治末期から大正年間にかけて耕地整理,大正9年から12年にかけて横峯橋から瀬世の初穂橋に至る永里川の移転工事が行われた。昭和55年から永里地区では水田の圃場整備事業が進行中である。これは水田の機械化に伴い,従来の水田では面積が狭すぎるために規模拡大(1圃場約2反)し,排水工事を施して乾田化を図り,生産性の高い農業経営を目指すものである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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