ケータイ辞書JLogosロゴ 箱原(中世)


山梨県>鰍沢町

 戦国期に見える地名。巨摩【こま】郡のうち。天正8年閏3月24日の穴山信君判物写によれば,信君は穂坂常陸介とその子孫に対して当地において12俵分を受け取ることを認めている(久遠寺文書/甲州古文書2)。なお同19年,徳川家康の跡を受けて入った羽柴秀勝の後,加藤光泰が甲州に入るが,同年11月20日,光泰は「箱原村之船頭屋敷」を免許し,公方衆(豊臣秀吉の命を受けた者)の渡船を命じている(旧箱原村船頭所蔵文書/甲州古文書2)。当地は,富士川に面しており,対岸には駿河から甲府へ抜ける甲駿本街道が通り,当地にはその徒歩道があり,両者を結ぶために渡し場が設定されたのである。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7336962
最終更新日:2009-03-01




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