賀茂村(中世)
織豊期に見える村名。高岡郡のうち。天正18年の賀茂地検帳に「賀茂村」と見え,「里四ツノ内」と「片岡領」の注記がある。総筆数は686筆を数え,当村分の検地面積は,95町2反余で,うち片岡領分92町1反余(田82町8反余・畠4反余・屋敷8町8反余・切畑1町2反余),尾川分2町4反余(田2町1反余・畠26代余・屋敷2反余),入持佐川番給田6反余。地内の小村として,弘岡村・竜王村・ヲチ谷村・京蕨村・久礼木村・平野村・カモ村・長居村・永竹村が見え,屋敷数は102筆を数える。また寺社では,随正院が6筆,1町余,永竹寺が2町余の寺領をもち,ほかに善点庵・横蔵寺・台十寺,天神社・滝ノ宮神社・曽我神社の寺社およびその領地が記されている。慶長2年3月24日の秦氏政事記には「加茂」の庄屋として上之坊の名が見える(蠧簡集)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7435073
最終更新日:2009-03-01