ケータイ辞書JLogosロゴ 飯牟礼村(近世)


鹿児島県>伊集院町

 江戸期〜明治22年の村名。薩摩国日置【ひおき】郡伊集院郷のうち。村高は天明8年421石余(由緒再撰調),「天保郷帳」では768石余,「旧高旧領」では425石余。天保期の門数15(伊集院郷土史)。台地で田が少なくかつ飲料水に不便で明治期まで住民は生活に苦しんだ。鎮守の熊野神社は棟札によると寛永12年の再興という(伊集院由緒記)。同社には毎年5月,棒踊が奉納される。「県地誌」によると戸数161,うち士族18・平民142・社1,人口768,皆農業,牛17,馬97,米279石・粟110石・蕎麦80石余・大麦42石・小麦52石・甘藷2万2,000斤・茶800斤を産する。明治16年村の共有財産を処分し村民に配分するはずのところ,有志が協議しそれを基金として村の中央に小学校を開設した。生徒数35。県道3等に属す伊作街道が村の西部を南北に通じ,当村に係るその長さおよそ13町・幅1間半。明治22年,中伊集院村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7461195
最終更新日:2009-03-01




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