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![]() | 雲然[東北地方] |
雲志賀里・雲光とも書く。檜木内(ひのきない)川と入見内(いりみない)川が玉川に合流する地点一帯に位置する。18世紀まで檜木内川(鰍瀬(かじかせ)川または梶風川という)は雲然の荒屋敷地区北方を蛇行して入見内川と合流し(正保国絵図など),現在の河道になった18〜19世紀にも祖父(そふが)沼として旧河道の跡をとどめていた。氾濫原低湿地帯である。地名の由来も小窪地という意の「ポムシツカリ」から転化したかという(月の出羽路)。川沿いの山裾に縄文中期〜晩期の遺物包含地4〜9か所がある。下町屋(しもまちや)の六孫王八幡宮は源経基の勧請といい,上町屋の正八幡宮は源義家のゆかりを伝える。角館(かくのだて)の西に接し,角館街道と小杉山街道が当地区内を貫く。
【雲志賀里郷(中世)】 南北朝期から見える郷名。
【雲然村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
【雲然(近代)】 明治22年〜現在の大字名。
