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平久保[沖縄]
角川日本地名大辞典

方言ではペーバグ・ペーブグという。石垣島北東部,平久保半島の北端を占める。半島の中央に北から山当山・安良岳・久宇良山が連なり,その東側に北から順に浦崎川・崎山川・伊波川・安良川の小河川が,西側にジーバ川が流れる。域内には八重山考古編年第?期の吉野貝塚,?期の吉野遺跡,平久保御嶽遺跡,平野後方第1・第2遺跡,水浜遺跡,?期・?期の伝久志真村跡遺跡,?期の伝花城村跡遺跡がある(県文化財調査報告書22)。この地には15世紀末に平久保加那あじが近辺の村々を従えていた。穀類400〜500石を貯え,牛馬300〜400頭を飼い威勢を振るっていたが,西表(いりおもて)島の慶来慶田城用緒に討たれたという(慶来慶田城由来記/南島1)。平久保は石垣島北部で,そこから伊原間(いばるま)・野底・桴海(ふかい)・川平(かびら)と続く1つの圏を構成していたらしく,桴海・川平の伝承にたびたび登場する。川平の節祭に出現するマユンガナシの「内原村の真世がなしぃの神詞」(カンフチィ2/歌謡大成?)の冒頭に,マユンガナシが平久保のジューワ・タニゾネ・玉ザラの田圃の上に,豊饒の世をもたらしてくれるとあり,神はこの地で第一歩をしるし,伊原間・野底・桴海・川平を回ったとある。これは平久保が他界への通路と意識されていたのであろう。また桴海の前泊は,平久保方面の田から収穫した稲束を積んだ川平の村人の舟が出入りしたという。
平久保村(近世)】 王府時代〜明治41年の村名。
平久保(近代)】 明治41年〜現在の字名。