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![]() | 湯野尾[九州地方] |
湯尾とも書いた。島原半島の基部,本明川支流の湯野尾川に並行した左岸の緩斜面の台地とやや急傾斜で接する右岸の丘陵に位置する。地名の由来は,湯野尾川の上流の善納にある大工・木こりの守護神聖徳太子を祀る御堂の後ろの岩陰に豊富な温泉が滝のようにあふれ出していたことから温泉の出る山すそという意味で名付けられたという。なお,御堂に一夜の宿を借りていた女乞食が子どものおしめを洗ったため,神様が怒って温泉を止めて佐賀県嬉野側に流してしまい,嬉野の地では温泉が突然湧出したので「うれしいのう」といったのが嬉野の起こりであるという話も伝わる。現在も地下水が滝のようにあふれ出ている。この岩陰からは,縄文時代早期の石器,押型文土器などが出土し,市史跡となっている。また目代川上流の緩傾斜の台地にある川頭遺跡(県史跡)には豆粒文土器・山型文土器・土壙遺構(縄文早期)が出土する。近くに前畑遺跡(縄文土器包含地),位碑塔遺跡(先土器散布地)などもある。
【湯尾村(近世)】 江戸期〜明治4年の村名。
【湯野尾名(近代)】 年不詳〜昭和45年の行政区名。
【湯野尾町(近代)】 昭和45年〜現在の諫早市の町名。
