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黒島[沖縄]
角川日本地名大辞典

石垣島の南東約19kmに位置する黒島全域を占める。黒島は八重山諸島のほぼ中央部に浮かぶ島で,竹富(たけとみ)町に属す。地元ではピャーシィマ(我が島)といい,他の地域からはサフシマ・フシィマ・フシマと呼ばれる。サフシマ・フシィマの名称について「八重山語彙」ではクロシマの音韻が変化してフシィマになったとあり,「八重山民謡誌」は,サコはサンゴ礁の島の意で,サコが転じてサフシマとなったという。ほかに,もろい,または粘り気がないことを意味する形容詞の語幹サクがサフに転じたともいい,サンゴ礁島の特性を表現した語と考えるのが妥当であろう。「李朝実録」には后伊是麻あるいは尹是麽と記され,「指南広義」には姑路世麻,「中山伝信録」「琉球国志略」には姑呂世麻と見える。またゴーヴィルの「琉球覚書」にはクラシマ(Kou-la-chi-ma),ベルチャーの「サマラン号の航海記」にはクルシマ(Kurushima)とある。面積9.83km(^2)・周囲12.62km・最高標高14m,島全体が隆起サンゴ石灰岩で覆われ,平坦な長円形をなす。八重山地方で最も古い造船所があったとされている。島内には,八重山考古編年第?期の山上貝塚・保里遺跡・ミントゥハネマ遺跡・宮里集落北方遺跡群・ナンザト遺跡・サキバル遺跡・フズマリ(タカムイ)遺跡があり,土器・外来陶磁器が採集された。第?・?期の遺跡にはヴゥスク遺跡・フカスク遺跡・クスリチ遺跡があり,それぞれ按司の居城跡と伝え,石積遺構が残る(県文化財調査報告書29)。
黒島(近世)】 王府時代の広域地名。
黒島村(近世)】 王府時代〜明治41年の村名。
黒島(近代)】 明治41年〜現在の字名。