長崎[九州地方] 角川日本地名大辞典

永埼とも書いた。西彼杵(にしそのぎ)半島の基部および長崎半島の中央部から北部に位置する。南東は橘湾（千々石(ちぢわ)湾），西は角力灘に面し，中央部に長崎湾が深く湾入する。古くは，深江浦・瓊浦とも称したという説もあるが，13世紀中期にはすでに永埼浦が確実な史料に見える。地名の由来は，長い岬を含む地にあったことにちなむとも，長崎小太郎を祖とする長崎氏が居住したことに由来するともいう。
【長崎(中世)】　鎌倉期から見える地名。
【長崎町(近世)】　織豊期〜明治11年の町名。
【長崎村(近世)】　江戸期〜明治11年の村名。
【長崎区(近代)】　明治11〜22年の区名。
【長崎市(近代)】　明治22年〜現在の自治体名。