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日野川中流左岸,清水川下流域に位置する。地名の由来は,「帰雁記」に「脇本といふ所に臼清水といふ所あり,もとは涌本と書しとなり」とあり,湧水に恵まれていることからというが,未詳。当地は古くから北陸街道の宿場として栄え,紫式部が府中(武生)への往き帰りに通ったとも,源義経が奥州落ちの途中,この宿で家臣を神社に参籠せしめたとも伝える。また建長5年8月曹洞宗開祖道元禅師が病気療養のため永平寺から京都に上る途中ここで1泊したという。【脇本荘(中世)】 鎌倉期〜戦国期の荘園名。【脇本村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。【脇本(近代)】 明治22年〜現在の大字名。