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インターネット
【いんたーねっと】


インターネットのそもそもの目的は、軍事利用

いまでは世界中瞬時につなぐインターネット日本でもかなり普及して、若い世代当たり前に使っているのだが、実はこのシステムはもともとは軍事目的開発されたものだ。まず、一九六九(昭和四四)年、アメリカ国防総省高等研究計画局内部で、軍事データを一カ所に集中させておくと、万一そこが狙われた場合対処できないと考えた。そこで、軍事情報分散させ、何か攻撃で一カ所が破壊されても、全体として生き残ることのできるコンピュータシステムをつくる研究がはじまった。そして、分散型のネットワークシステム通信機能を使ってやりくりしようと試みられ、やがてアメリカ国内の四カ所の大学研究所のうち、たった四つ場所を実際に同時につなぐことに成功し、これがネットワーク技術の礎になる。これが、現在のインターネット技術開発につながっているのだが、実際に「いつでもどことでも回線がつながって通信できる」という現在のインターネット普及しはじめたのは、その数年後、一九七三昭和四八)年というのが一般の説。この年に、アメリカワシントンパケット通信技術を使った複数のネットワークの間でデータ通信をおこなう「インターネッティング」という考えが公表されたのである。次にこの通信利便性感じたのはアメリカ大学で、研究役立てるため、一般の大学研究所コンピュータの間で相互接続をして大きなネットワーク形成された。さらにこの便利なネットワークの話は研究者同士交流学会などで話題になり、アメリカ以外研究所大学波及していった。ここから先は、周知の通りインターネット接続サービス会社世界中次々とあらわれて、世界日本の各地実際の物理的な距離遠近にかかわらず、身近にいつでもつながるようになったのである。




東京書籍
「雑学大全2」
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