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埋立
【うめたて】


オランダの国土は、二割以上が埋立!

風車チューリップのかわいらしいイメージ親しみのあるオランダオランダ国名語源は、オランダ語の「ネーデルラント」で、これは「低い土地」という意味である。どういうことかというと、オランダ国土四分の一ほどは海面より下にあり、数百年前までは現在の半分以下国土しかなかったのである。オランダ国土は、人の手で八〇〇年かけて広げられたものだった。もともとは氷河や川によって運ばれた土砂が積もってできた国土のため、三〇パーセントほどの低い位置にある湾や海水湖による洪水浸水人々は悩まされてきた。それを回避するためにおこなわれはじめたのが「干拓」で、オランダ独特の干拓仕方ができ上がった。この干拓地を「ポルダー」といい、低湿地を干拓してできたオランダ独特の土地周囲堤防水路で囲んで貯水排水することによって地下水水位をも調節できるようになっている。その干拓地の大部分は海抜メートル以下宅地農地として利用されているものである。この干拓作業排水風車が使われるようになると干拓急速に進むようになる。オランダ観光名物風車は、干拓のための産物だったのである。その後、二〇世紀入ると、オランダ内部流れ込むようにあるゾイデル海入り口部分全長三〇キロを、すべて堤防でせき止めて、内海をつくってしまう計画がすすんだ。そしてそこにできた湖をアイセル湖といい、さらに五つブロック分け、そのうちの四カ所を干拓した。結果オランダ国土の約二五パーセントは、一三世以降に、様々な形で国民の手によって広げられた国土ということになる。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820090