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かまぼこ
【かまぼこ】


板がついているのは、形を整えているだけではない!

板かまの板を邪魔くさいと思って、残ったかまぼこを保存するときに、わざわざ板からはずしてラップをかける人もいるかもしれないが、これはよくないだろう。というのも、かまぼこの板には大事働きがあるのだ。板があると、かまぼこの形を整えやすく、持ち運び便利といったメリットがあるが、何よりも重要なのは水分調節をしてくれることだ。かまぼこは、白身の魚をすりつぶしてから練ったり蒸したりする。蒸す魚のすり身から水分出る。この水分上手吸収してくれるのが板なのである。また、蒸された後は、かまぼこは冷やされるが、そのときかまぼこは板からの水分受け取り、ちょうどいい水分量を保つ。だから、かまぼこの板は余計なものではなく、大事なものなのだ。ちなみに、平安時代古文書に描かれた祝い膳のスケッチのなかに、かまぼこらしきものが描かれているそうだ。また、起源室町時代頃という説もある。板がつくようになったのは、安土桃山時代からだという。




東京書籍
「雑学大全2」
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