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三振
【さんしん】


メジャーリーグでは、なぜ「三振」を「K」と表す?

スポーツ新聞などでよく「○○、13Kで完封!」など書かれることがある。「K」が「三振」の意味だというのはよく知られているが、三振英語直訳すると「Strike Out(ストライクアウト)」。頭文字は「K」ではなく「S」なのである。いったい「K」はどこからきたのだろう。実はその起源にはいくつかの説があるようだ。一つには、一八一年ヘンリーチャドウィックという人物スコアリングシステムを考案したときに、一塁手がゴロ打球捕球して自分でベースを踏んでアウトにしたら「A」、二塁手ゴロ打球を捕って自らベース踏み一塁ランナーアウトにしたら「B」というように様々なアウトケース順にアルファベット当てはめたとき、三振がたまたまKだったという説がある。また、同じくチャドウィックスコア考案の際に、たとえばフライ(Fly)を「F」にし、ファウル(Foul)はすでに「F」を使っているため末尾文字を取って「L」というように重複を避けてスコア記号をつくったため、それと同じ理由で犠打(Sacrifice)に「S」をとられた三振は「Strike Out」のなかからいちばん目立つ「K」の字を取ったという説がある。現在は後者の説が有力だ。チャドウィック本人がそう説明したといわれている。ちなみに、俗説で、「K」という文字字画が三画なので、ワンストライクツーストライク、スリーストライクと三画で書いてあらわしたという説もある。




東京書籍
「雑学大全2」
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