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サンドイッチ
【さんどいっち】


名前の由来となったサンドイッチ伯爵の「その後」

薄く切ったパンのあいだに肉や野菜などをはさんだサンドイッチ昼食ピックニックのときに重宝する食べ物であるが、この「サンドイッチ」という言葉が使われはじめたのは、一八世紀後半イギリスにおいてであった。ジョンモンタギューサンドイッチ伯爵(一七一八?九二)はたいへんなカード賭博好きだったらしく、ついたあだ名が「ひったくりジミー」。ゲーム続いている間は食堂行くこともせず、あるとき、召使が持ってきたトーストコールドビーフをはさんだものを食べながらゲームを続けたという。このときの記録連続四時間。このエピソードから、サンドイッチ伯爵名前にちなんで、あの「サンドイッチ」は誕生したといわれている。ところで、彼の本職海軍大臣だった。しかし、大臣としてはあまり有能ではなかったようで、アメリカ独立をめぐって戦争が起こっていたとき、サンドイッチ伯爵貴族立場を守ろうとして、アメリカ独立肯定派をあからさまに侮辱してしまった。これがかえって独立肯定派をあおりたてる結果になってしまい、後に彼は「アメリカ独立戦争に敗れた原因」ともいわれるようになったようだ。ほかにも彼は国務大臣郵政大臣なども歴任しているが、いずれも評判はよくなく、あまり愛された人物ではなかったらしい。しかし、食べ物のサンドイッチ」はいまや世界人々から愛される食べ物となっているのは、まさに歴史皮肉といえる。ちなみに、パンに肉や野菜をはさんで食べる方法サンドイッチ伯爵最初考え出したわけではない。昔からフランスでは農民仕事行くのに黒パンに肉をはさんで持って出かけ、旅人も肉をはさんだパンを持って旅に出ていたという。古く古代ローマにもあって、「オッフラ」と呼ばれ日常どこでも食べられていたそうだ。




東京書籍
「雑学大全2」
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