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新聞
【しんぶん】


新聞紙の下の端にある小さな穴は、いったい何?

新聞紙は、左右の切り口はまっすぐなのに、上下はギザギザ、しかも下の端のほうには小さな穴があいている。いったい、このギザギザと穴はどうしてできるのだろう。新聞紙上下のギザギザも端にある穴も、すべては印刷工程でできたものだ。新聞紙は、まず四面分(見開き二つ分)の幅のロール紙巨大なトイレットペーパー考えればよい)を、輪転機というドラム状の印刷機印刷していくのが一般的だ。その際、まず幅を半分(つまり、ちょうど見開き分)にするために、縦にカットするのだが、このとき使われるのは鋭いカッターのような刃である。印刷された紙は、この刃の上を進み、まっすぐにカットされていく。だから、新聞紙左右の断面はまっすぐなのだ。さて、これで縦に切れたので、次にちょうど一部ずつを切り離すように横にカットしていかなければならない。つまり、この断面新聞紙上下になるわけであるが、このとき、一枚ずつカットしていくのは効率悪いので、何枚かを重ねて束にしてカットする。束にしてカットするからには、ズレないように、大きな針が横一列に並んだ剣山のようなもので刺し固定する。そして、あとはギロチンのようにばっさりカットすればいいのだが、重ねた紙を次々にズレないようにカットするために、その刃(歯)はギザギザになっているものを使う。というわけで、新聞紙上下の断面がギザギザで、下の端のほうに小さな穴がいくつか並んであいているのである。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820453