花粉培養
【かふんばいよう】
pollen culture
葯(雄しべの先端の花粉の入った袋)、あるいは花粉を試験管内で培養すること。細胞の染色体数が半分の半数体植物が得られ、これを植物ホルモン(コルヒチン)で処理すると、染色体数が倍化して、2倍体の純系個体(同一の染色体が2本ずつある複2倍体)が得られる。従来の交配法によって純系個体を得るには、10代以上もの自家受粉を繰り返す必要があったが、花粉培養によって作物の品種改良が著しく効率化した。
 | 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14825197 |