アフリカヌス
【あふりかぬす】

africanus
初期から中期の猿人たちのうちで、歯と顎が巨大ではない5種(華奢型猿人)。生息年代は、それぞれおよそ420万~390万年前、375万~295万年前、340万~300万年前、290万~230万年前、250万年前。アナメンシス(アナム地域)はケニアとエチオピアで、アファレンシス(アファール地域)はエチオピアとタンザニアで、バーレルガザリ(ガゼルの川)はチャドで、アフリカヌス(アフリカの)は南アフリカで、ガルヒ(驚き)はエチオピアで、主として出土している。脳容積は400立方センチほどでチンパンジーと大差ないが、犬歯は退化し、直立二足歩行していた。特にガルヒは、脚が長く、石器を使った形跡があり、後のヒト属につながるともいわれている。

![]() | 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14825634 |