サイトカイン
【さいとかいん】

cytokines
抗原が感作リンパ球に結合した時に、このリンパ球から分泌される特殊なたんぱく質の総称。これまでに、数十種類見つかっている。代表的なものにインターロイキン、インターフェロン、腫瘍壊死因子、ケモカイン、コロニー刺激因子、増殖因子などがある。いずれも、免疫系の調節、炎症反応の惹起、細胞の増殖や分化の調整、抗腫瘍作用に関係し、感染防御、生体機能の調節、様々な疾患の発症の抑制に重要な役割を果たしている。サイトカインやサイトカインの作用を阻害する物質(抗サイトカイン物質)を様々な病気の治療にも使っている(サイトカイン療法)。

![]() | 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14825778 |