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WTO農業交渉


WTO agricultural negotiations

 WTOを舞台に進められている農産物の市場アクセスや輸出競争、国内助成のあり方について新しい枠組みを決めようとする交渉。2001年11月のドーハ閣僚会議で始まった新ラウンド(ドーハラウンド)の一部で、最も対立の激しい分野。04年7月に交渉の大枠だけが合意されたが、05年12月の香港閣僚会議でもその後の各種非公式交渉でも前進が見られず、結局、06年7月24日に交渉は無期限凍結されることとなった。対立点は、撤廃の決まっている輸出補助金(輸出信用や一部の食料援助を含む)の範囲と撤廃時期、国内補助金の削減率、高率関税ほど削減幅を大きくする階層方式それぞれの引き下げ率と平均削減率、緩やかな関税削減を認める重要品目の数、高率関税を防ぐための上限関税の是非、など多岐にわたっている。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
JLogosID : 14845405