START
Strategic Arms Reduction Treaty
戦略核兵器を削減する米ロ(ソ)間の条約。1982年に開始した戦略兵器制限交渉は米のSDI構想などで難航。冷戦終結後の91年7月、ブッシュ・ゴルバチョフ両大統領が、戦略核弾頭の半減など、史上初めて戦略核兵器の削減を定めた第一次戦略兵器削減条約(STARTI)に調印。94年末発効。93年1月、ブッシュ・エリツィン両大統領は、戦略核弾頭をさらに半減、3000~3500個に制限する第二次戦略兵器削減条約(STARTII)に調印。96年、米上院が、また2000年4月、ロシア議会も難航の末、批准。さらに02年5月、ブッシュ(子)・プーチン両大統領は、戦略攻撃戦力削減条約(モスクワ条約)に調印。この新条約は、両国が保有する5500~6000の核弾頭を、2012年までに1700~2200に削減することが柱。03年、米ロとも批准。この条約で有名無実化したSTARTIIをロシア政府は放棄した。
| 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14845896 |