最高裁判所
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日本国憲法に基づき設置された司法の最高機関。内閣が指名し天皇が任命する最高裁判所長官と、内閣が任命する14人の裁判官によって構成される。識見が高く、法律の素養があり、年齢40歳以上の者というのが任命資格で、そのうち少なくとも10人は一定期間以上の法律専門職の経験を持っていなければならない。当初は、裁判官出身者、弁護士出身者、検察官を含む学識経験者から5人ずつ選任されていたが、近年は裁判官が1人増え、弁護士が1人減っている。定年は70歳、10年ごとに国民審査を受ける。最高裁の審理および裁判は、全員の裁判官の合議体である大法廷、またはそれぞれ5人の裁判官の合議体である3つの小法廷で行われるが、法令等の違憲判断や最高裁の判例変更などは大法廷で裁判される。また、最高裁の裁判書には、少数意見を含め、各裁判官の意見を表示することになっている。最高裁は、違憲立法審査権を有する終審裁判所としての裁判権のほか、訴訟手続きなどに関する規則制定権や下級裁判所裁判官の人事権などの司法行政権を持っている。
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![]() | 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14847775 |