外れ
【はづれ】

[名]
はづれ【外れ】(ハズレ)((動詞「はづる」の連用形の名詞化))[1]物や場所のすぐ外の部分。端。果て。
[例]「砥浪山(となみやま)の北のはづれ羽丹生(はにふ)に陣をぞ取ったりける」〈平家・七・火打合戦〉
[訳]「(木曾(きそ)軍は)砥浪山(=富山県の西部にある砺波山)の北の端にある羽丹生に陣を構えたのだった」
[2]はしばし。
[例]「言葉のはづれに孫右衛門つくづくと推量し」〈近松・冥途の飛脚・下〉
[訳]「(相手の)言葉のはしばしから、孫右衛門はじっと推察して」
[3]((「褄外(つまはづ)れ」の略))身のこなし。物腰。態度。

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5071773 |