心に染む
【こころ-に-し・む】
<一>〔「染む」が四段活用の自動詞の場合〕深く心にしみ入る。深く心に感じる。深く印象に残る。
[例]「◎月もなく花も見ざりし冬の夜のこころにしみてこひしきやなぞ」〈更級〉
[訳]「◎月もなく花を見もしなかった冬の夜が、深く心にしみ入ってなつかしく感じるのはどうしてなのだろう」
<二>〔「染む」が下二段活用の他動詞の場合〕深く心を傾ける。思いつめる。深く心に刻む。
[例]「よしなき物語、歌のことをのみこころにしめで」〈更級〉
[訳]「くだらない物語や、歌のことだけに深く心を傾けないで」
 | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5077520 |