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無名草子
【むみゃうさうし】


[[書名]]むみゃうさうし【無名草子】(ムミョウソウシ)鎌倉時代前期の物語評論書。一巻。作者は藤原俊成女(しゅんぜいのむすめ)とする説が有力。建久七(一一九六)年から建仁二(一二〇二)年ごろまでに成立。『大鏡』にならい、八十三歳の老尼が女房たちの話を聞いて物語るという構成をとり、『源氏物語』をはじめとする多くの物語や『古今和歌集』などの歌集の批評、あるいは紫式部や小野小町などの女性の人物論を展開する。現存最古の物語評論。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5080701