多く
【おほく】
[副]
おほく【多く】(オオク)((形容詞「おほし」の連用形から))[1]たいてい。おおかた。
[例]「病を受くる事も、おほくは心より受く」〈徒然・一二九〉
[訳]「病気にかかるのも、たいていは心が原因でかかるものだ」
[2]数多く。たくさん。
[例]「
おほくの敵(かたき)の中を駆け割って、これまでは逃れたるなり」〈平家・九・木曾最期〉
[訳]「
数多くの敵の中を馬を駆って突破して、ここまでは逃れてきたのだ」
 | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5082512 |