全訳古語辞典 さ行 し 16 下襲【した-がさね】 [名] 男性貴族の装束。束帯(そくたい)のとき、袍(ほう)(=上着)・半臂(はんぴ)(=袖(そで)のない短い衣服)の下に着る服。地紋・色目は季節や身分によって異なる。後ろ身を長く仕立て、袍の下から出した。この部分を「裾(きょ)」または「尻(しり)」といい、官位の高い者ほど長かった。裾は、歩くときは引きずったり、人に持たせたりし、座るときはたたんだり、物に掛けたりした。 東京書籍「全訳古語辞典」JLogosID : 5084923