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殿上人
【てんじゃう-びと】


[名]

てんじゃう-びと【殿上人】(テンジョウ―)位階が四位(しい)・五位の貴族、および六位の蔵人(くろうど)で、清涼殿(せいりょうでん)の殿上の間(ま)への昇殿を許された者。「殿上(てんじゃう)」「上人(うへびと)」「上(うへ)の男(をのこ)」「雲(くも)の上人(うへびと)」「雲客(うんかく)」
[対]地下(ぢげ)
[例]「その御ままになりなん世を、いかならむと、上達部(かむだちめ)、てんじゃうびとみな思ひ嘆く」〈源氏・賢木〉
[訳]「その(=右大臣の)お心のままになってしまうだろう世の中を、どうなるのだろうと、公卿(くぎょう)や、殿上人はみな心を痛める」




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5087825