全訳古語辞典 わ行 わ 48 我が庵(いほ)は 三輪(みわ)の山もと 恋しくは とぶらひ来(き)ませ 杉たてる門(かど)【わがいほはみわのやまもと】 〔〔和歌〕〕〈古今・雑下・九八二・詠み人知らず〉[訳]「私の庵(いおり)は三輪山(→みわやま)のふもとにある。恋しく思ったら訪ねていらっしゃい、杉の立っている戸口を」<参考>この歌から「三輪の杉」は人を待つことの表象となった。中世、三輪明神が恋人に与えた歌とされ、説話化した。 東京書籍「全訳古語辞典」JLogosID : 5089987