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体脂肪計ってどういう仕組みなの?


たとえ標準体重であっても、脂肪が多ければ「太っている」と考えるのが最近の風潮です。体重計にも体脂肪計がついているものが多く、体重の何%が脂肪なのかを知ることができます。でも、この体脂肪計というのもよく考えてみれば不思議な機械です。脂肪は体内にあるものなのに、一体どうやってその量を測定しているのでしょうか?
筋肉や血液など水分の多い組織に比べて、脂肪は電流を通しにくい性質を持っています。体脂肪計は微弱な電流を体に流し、電気抵抗の大きさを調べているわけです。これは「生体インピーダンス法」と呼ばれ、抵抗が大きければ、それだけ脂肪が多いというわけです。体脂肪計は五〇キロヘルツ程度の交流電流を人体に加えますが、流れる電流は数百マイクロアンペアとごくわずか。ただし、ペースメーカーを使っている方は、使用を控えて下さい。




角川学芸出版
「話を盛りあげる究極の雑学」
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