病気見舞いで気をつけることは?

病気や怪我のお見舞いに行くときには、心配のあまり、急いでかけつけたくなるかもしれませんが、相手の状態を確かめずに、いきなり訪ねてはいけません。
入院直後や手術後、病状があまり芳しくないときなどに、訪れると迷惑です。家族の方か、もしくは近況をよく知る人に連絡して、病状や面会できる時間などを確認してから、お見舞いに伺うのがマナーです。
身内の病気で、家族の方も忙しくしているかもしれませんが、家族の方と連絡を取るのを遠慮することはありません。へたに気をつかって、突然お見舞いに伺うほうが失礼です。
このとき、病人の病状や経過、訪ねていいかどうか、食べられないものがあるかどうか、病院の面会時間などを電話などで確認しておきましょう。
病室へお見舞いに行ったときには、あまり長い時間は禁物。なるべく早めに、長くても三〇分以内には切り上げましょう。ただし、病人が話し相手を求めているような場合は、気分転換の相手をつとめることも大切です。
お見舞いに行けないときは、励ましの手紙やお見舞品、お見舞金を家族宛に送ります。お見舞金はのしのない祝儀袋または白無地封筒を使います。
水引は紅白の結び切り。このとき蝶結びの水引を選ばないように気をつけてください。蝶結びは、解いてもう一度結びなおすことができる結び方のため、何度もあってもいい慶事のときに使います。お見舞いの場合は、一度であってほしいのですから、解けない「結び切り」を選びます。表書きは「御見舞」「祈御回復」と書きます。

![]() | 角川学芸出版 「社会人のマナー188」 JLogosID : 5190109 |